株式会社ディ・ディ・エス

DDS Engineering Company

Nov 03 2010

ハイブリッド魔球の弱点

2010年11月03日


日本は今、国際的に南方面に北方面、両方からド突かれコ突かれて右往左往して
おります。要するに我々怖がられていないんですね、そういうことです。
でも実は政治の問題だけでなくてお家芸の自動車モノづくりまで立場まで危うい
我がニッポンなのでありまして・・今日はそのヘンを少々解説。


ニッポンの自動車は、安くて燃費が良くて故障しない、というキャラで世界中で
シェアを伸ばし、もはや自国でそういうモノづくりを諦めた(No we can't)米国
の市場で稼ぎに稼いでまいりました。


その間に円高はジワジワと進行しておりましたので、長らく日本車の目線は実は
”コストダウン”にしか向いていなかったのですが、米国のバブルは流れを変えず
日本車は売れ続けていたので、日本の各社は大した技術革新もせずに莫大な利益を
上げておったのでございます(なぜか大奥調)


それがあのリーマンショックで、世の中は一変してしまいました。
あれだけ売れていた米国市場はバッタリ倒れ、ようやく起き上がろうとした時には、
自国産業防衛のためにトヨタを濡れ衣リコール問題で叩き、この保護主義の台頭に
焦った日本メーカーは次なる大きな市場を求めて、中国に全勢力を傾けてきました。



それはそれで成果を上げて各社の業績も回復基調に戻りはしたものの、原油価格の
高騰&温暖化ガス対策で燃費重視の傾向がはっきりした中で、日本は今微妙な立場
にあるのです。


我がニッポンの燃費対応技術では、トヨタが12年前から出していたハイブリッド
技術が脚光を浴び、ハイブリッド技術でまたまた日本は世界を席捲、みたいな論調
もあるのですが実は実はそう簡単ではありません。



ハイブリッドは、エンジンのアイドリングを停め、エンジンでは恐ろしく燃費の
悪い街中の発進のところをモーターの力を借りることで、日本のような平均速度が
低くて、100m毎に信号で停まるような状況では素晴らしく良い燃費になります。



しかし、世界的に見るとこんな信号で停まってばっかりの道路は日本くらいのもんで、
120km/hくらいで走る高速道路みたいな方が実は多いのですね。
そんな道路ではハイブリッドもエンジンだけで走るので、他の車とそう変わらない。
(アトキンソン・サイクルのエンジンで少しは良いのですが・・)
それどころかアクセル踏んでぶっ飛ばして走ると、全然メリットがなかったりする
わけです。



それでいて、普通のガソリン車にくらべて値段が高い。20~40万円ほど高い
でしょう。いくら燃費良くても、そんだけ高きゃ意味なくね?と言われます。



そこへ今度は欧州の低排気量+ターボチャージ技術がジワジワとのして来ています。
基本的に、同じ仕事をするならエンジン排気量は小さい方が燃費は良いので、
この小さなエンジンを基本に、低速に的を絞った緩めのターボチャージャーを付け
ると、バカっ速くはなくてもそこそこ元気で燃費の良いエンジンが出来上がります。


ドイツのフォルクスワーゲンの、1800ccクラスに替わるターボ付き1200ccや、
アウディの3200ccクラスに替わるターボ付き2000ccエンジンなどは、低速から
穏やかに過給が効いて、まるで大きな排気量車に乗っているようです。
その小さな過給エンジンに、ツインクラッチの変速機を組み合わせれば、これが
重量も軽くて燃費も動力性能もなかなか良い。別に値段も高くはならない。


ハイブリッドのように複雑で高級な電子機器を搭載するわけでもなく、値段も
安く、東京の街中でなければハイブリッドと大差ない燃費をマークして、高速
道路では全く互角以上、だったらどっち買います?という話になってしまいます。



それに加えて、安くてソコソコ良い品質というなら韓国車なんかもどんどん
世界に売り出し中です。安いんだからまあいいじゃない、です。


・・・


確かにハイブリッドは、日本の”魔球”でありますが、あんまりそれだけで安心する
のも問題だということです。きっと欧州車もトヨタとは違うハイブリッドを出して
来てカタログ・ラインナップには加えるでしょうが、その一方で当面は低排気量
+ターボ+DCT(注)で攻勢をかけてくるでしょう、厳しい戦いが続くはずです。


前号でも書いたように、日本にはハイブリッドのような魔球が必要です。でもでも
普通の威力あるサーブもあってこそ魔球は引き立つもので、魔球だけに頼らず、
地道な技術の連続性も非常に重要だということですな。


ああ、攻められ感大ありですが、それでもまだ政治よりゃマシですか・・


注)DCT(Dual Clutch Transmission)

同じものを、DSG(フォルクスワーゲン)、S-tronic(アウディ)、PDK(ポルシェ)
などの呼び方があるが基本的に同じ。ドイツメーカーの十八番となりつつある。
基本的には従来のギヤ式変速機を自動制御でギヤチェンジしていくが、クラッチを2枚
持ち、変速時には1枚をつなげている間に、もう1枚で変速をして、瞬時にクラッチを
切り替えることで継目のない変速が可能。基本はマニュアル変速機なので、ダイレクト
で燃費も良い。弱点は、出身がマニュアルミッションなので渋滞時やちょっとした坂道
などで少々ギクシャクが出ること。

 

 

 

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