ますます緊迫

3月17日(木)、今日も朝9:50から13:00までの計画停電実施。
私は安定した日射のおかげで昨日の続き太陽光発電の自立運転で仕事の後、出社。
自宅では、インターネット用のモデム、無線LAN装置、PC、机のスタンド照明を
使用していて合計180Wほどを使用。
現在の発電量はおそらく1500Wほどあり、自立運転モードでも安定。
これだと小さなストーブくらいはつけられそうだが、日射が急に落ちて急なPC電源
遮断が恐いのでストーブは諦める。

震災から一週間、関東地方は落ち着くどころか日に日に混乱しているように見える。
計画停電は、毎日時間帯が違うのでそのたびに色々の調整が必要で、これがずっと
この調子だとペースをつかむのが難しい。毎日毎日違うパターンで生活するのは
難しいものだとしみじみ実感。
今日の計画停電が終わって仕事を始めるが、夕方にも予測不能の大規模停電か、
などと経産相談話・・ww1日2回の停電かもしれない。

東京電力管轄の原子力発電所は、少なくとも2基は損壊しているのでかなり長い間
この計画停電が実施されることになりそう、社内で変則就業時間を決める。
こんな時、東と西で50Hzと60Hzと電源周波数変えてしまった昔の人の見識を
疑いたくなる。(西日本の電気をもらえないのだ)

ガソリンスタンドは相変わらずの給油待ち大渋滞、順番待ちドライバー同志のトラブル
も出てきている様子。みな苛立ちが増している。

原発の状況と合わせて、関東地方の緊迫の度はますます高まっていると思う。

・・

さて、昨日の続きで恐縮ですが、
技術者は必死にがんばっていると思いますが、どうしてもその過程で出て来るのが

「会議」

皆がどうなっているのかがわからないので、「会議で説明しろ」という要求が何度も
あるはずで、そのたびに技術的な責任者は現場を離れざるを得なくなります。

ベタに説明だけをしているわけにもいかないので、説明が不十分になってくると
段々といろんな人がいろんなことを言い出す・・技術者はそういう事の全部に説明
していられないので、現場を見ていない人の推測やら想像と事実がごっちゃになって
何だかわけがわからない・・こういう事がよくあります。

とかく、技術者でない方々は何が起こっているのかわからないことが多いので、
「打合せ」と「会議」が段々増えてくるのですね・・

・・

もう一つは、技術者の「起きうる可能性」という言葉の使い方のこと。

技術者的には、色々な事を考えて最善の方法を見つけていくので、色んな事象は
すべて「起きうる可能性」があるわけです。

甚大な被害が「起きうる可能性」を限りなくゼロにするために色々なことをやる
のですが、多分「大惨事になる可能性はありますか?」と聞かれたら、技術者は
「可能性はあります」と答えるはずです。

でもそれを聞いた方は、「えっ、その可能性もあるのですか?」と驚き、その辺から
ニュアンスが伝わらなくなってきます。

一般的な言葉の使い方で言えば、「可能性があります」と言われたら、
「結構高い確率で・・」という捉え方をすると思いますが、
技術者としては、「100%ないと言えない限りは可能性はある」という使い方
なんだろうと思います。

特に政治家などは、それを言ったらその後どうなるか、ばかりを考えて物を言う
ので、事実を正確に伝えたい技術屋の話はなかなかそのまま聞けず、
たぶん「どうなってんだ」と「そんなことは聞いてない」が飛び交っていそうです。

かくして、言葉より先に対策を打ちたい技術者と、対策の前に言葉が欲しい政治の
問題は解消が難しいでしょうが、だんだんとバケツで水かけるみたいになって来た
のが心配です。

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