排出権取引

今日は、”取引”のお話なんですが、プロ野球は取引が行われているのかどうなのか、古田選手には男を感じますねぇ・・男気。
ユニフォーム脱いでスーツ着てあれだけ似合う男も珍しいですが、オーナー達を向
こうに回して野球の試合終わってからよくあれだけ”残業”できるな、とまた感心。
言ってることがさっぱりスッキリしない球団社長達に対して、古田選手は実にカッコいいですね。

さて、”取引”と言えばジェンキンスさんも司法取引に持ち込んでます。
日本人は、「悪いものは悪い。良いものは良い。悪いか良いかどっちかしかない」
みたいなとこあって、白黒はっきりさせたがりますから、”取引”ってイヤな言葉・・って思うかもしれませんが、欧米では良く使う手法です。

実は、これ二酸化炭素の排出権にも”取引”が存在するのです。
環境問題の世界会議である京都会議では、地球温暖化の原因の大きな要因は
二酸化炭素の排出である、と言う結論から各国の排出量を制限する目標を立て
ました。日本は1990年の排出量に対して2010年までに6%を減らすと言う約束を
しましたが、これが実に厳しい。

と、言うのも日本は元々小資源国で、省エネの意識や技術が進んでいるので
これ以上何かを減らすのは大変なんです。

でも、例えばあるAと言う発展途上国では現状何も考えないでザックリ燃やしているので、ちょっと手を加えればアッという間に目標を達成してしまう。
そこで例えば日本が手助けして、A国の二酸化炭素排出量を減らして目標以下に
なれば、その目標との差を日本がもらうことが出来る、と言う取引なんです。

確かに日本は目標をオーバーするけど、A国の目標は達成していますから地球全体では帳尻合うわけです。なるほど、うまいこと考えましたね。
これを”京都メカニズム”と言います。

今では、ロンドンでは穀物と同じように”二酸化炭素排出権の先物相場”まであるんですから驚きです。
買っているのは日本企業が多いみたいですけど。

と言う”取引”も世界的には実施されているんですよ。
今に、その排出権は各家庭ベースに目標が降りてきて今に市役所の人がやって
来てこういう会話が行われるようになるかもしれません。


 え〜と、山田さんのご家族は4人ですから年間排出権は年間5.1トンです。
でも、え〜とお風呂が重油のボイラーで、クルマが2台で、暖房も重油ですから
・・・はい、3.0トンのオーバーですね。 

3.0トン分、Yahooオークションででも権利を落札するか、植物を10?植えて
もらって、あとはお隣の古田さんのところが、太陽電池つけててクルマもハイブリッド
なんで、え〜と、2.1トン分ほど余裕あるはずなんで交渉してみたらどうです? 
ストライキするから権利を安く売りに出すみたいなこと言ってましたけど・・

              京都国際会議場
        (ウルトラセブンの”地球防衛センター”は実はココだったのです)

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