お盆です

今日はお盆。

今年は電力危機の影響で関東地方の大きな工場の夏休みは輪番制になっており、
色々な工場に設備を納める私の会社は、いつ休んで良いやらわかりません。

というか、ずーっと仕事しております(ありがたい話でありますが、ちょっと疲)

・・・・

震災の原発事故以降、現ソーリが起死回生を狙ってか、やたら口にする脱原発論、
原子力発電をやめて再生可能エネルギー主体にシフトする、という耳障りの良い話、
(だから辞めるって言ったじゃないか)

私は随分前から太陽光発電を手がけているので、それは求める姿の話ではありますが、
社会的には、この話はそんな単純な話じゃないだろ、と思っております。
(次の総理でも狙う気か)

というのも、ひとことで言って全部を再生可能エネルギーにシフトするのも
大変な話ですよ、ということです。
(お前、どっちの味方だ)

というのも、

    

 

上の写真は、先日見学に行った八戸終末処理場にあったガス発電機。
コンテナハウス程度の箱(長さ5m×幅2mほど=まあ六畳間くらい)に、
バイオガスで動くV型12気筒ガスエンジンと発電機が入っていて、

この六畳間で生む出力たるや、170kW(230馬力くらいですが)

これを、得意の太陽光発電で170kW出そうとすると、定格容量で平均的な
170Wのパネルで敷き詰めたとして、

170Wパネル=1000枚(!)=面積にして約約で言えば、
1200㎡(120m×10m)ほどと、あらら、と思うくらいの面積が必要。

要するに、太陽光発電はそれだけ薄いエネルギーで集めるのが大変だということです。
(エネルギー密度が低い、ちゅうことでやんすが)

「アンタ、太陽光太陽光とうるさいのに反対なんか?」と言われそうですが、
反対なわけではなく、何でもあんまり単純に割りきらずに長所短所を理解して
かからないと、

万能かと思ったら大間違い、ということです。

・・・

これからは、個人の住宅や建物の屋根には必ず太陽光発電を設置して、基本的に
電力の自給自足を目標にする、というのはそうあるべき。

でも世の中全部を今すぐ太陽光や風力発電やら水力発電で賄うのはまず無理。
今すぐには原発やらガス発電やら火力発電までも使わざるを得ないが現実。
申し訳ないですが、それが現実です。

・・・

親鸞は南無阿弥陀仏と唱えれば誰でも彼でも極楽浄土に行けまっせ、と唱えて
人心をつかんできましたが、
ただただ脱原発と唱えても、世の中全員が極楽とは行かないのが現世の難しい
ところでござる、とお盆の夜に仏壇に合掌。

Leave a Reply