太陽光発電業界もたいへんだⅡ

その昔、太陽電池といえば日本のお家芸でした。
ところがところが、2005年と2010年の世界の太陽電池生産ランキングを見ると、
(サンテックパワージャパンのカタログより転載)

2005年・・・・・・・・・・・・・・→2010年
順位 メーカー(国)生産量MW

1位 シャープ(日本)428     1位 サンテック(中国) 1250
2位 Q-セル (独) 166    2位 ファースト・ソーラー(米国)1228
3位 京セラ (日本)142    3位 インリー(中国)  950
4位 三洋電機(日本)125    4位 J社(中国)     900
5位 三菱電機(日本)100    5位 Q-セル(独)    805
6位 シーメンス(独)95      6位 シャープ(日本)  750
7位 B社(米国)  86      7位 T社(中国)   600~800
8日 サンテック(中国)82    8位 G社(台湾)     700

こんなんであります。

2010年は予測データとなっていますが、ベスト8に入っている日本メーカーは
シャープだけ。もはや中国メーカーが生産量で圧倒していることがわかります。

太陽光日記の読者はほとんどが中国の方だったのでしょう。
生産量的にも2005年とは一桁違ってきていて、日本の既存メーカーは、
目のつけ処はシャープだったのですが、はっきり言って中国製に埋没。

正直、普通の結晶系パネルは、作るのはそう難しいわけではないので、
値段で勝負されるとはっきり言ってお手上げです。

日本の個人ユーザーは、住宅の屋根面積のせいか、高効率の日本製パネル
にこだわりを持つ方も多いのですが、売電事業として損得勘定の産業用は
すでに中国製がシェアを拡大しており、
このまま行くと携帯電話機に続いて太陽電池まで、

ガラパゴス化か。

とは言え、どこまでも右肩上がりと思い込むのがバブル期の特徴なので、
バブル崩壊の怖さを知っている日本勢が、嵐が去るのを待っているとまた
春がやって来るのか、実に興味深いところでありますね。

 

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