殺到した接続申込み

メガソーラーが話題を集めて久しいのですが、昨年秋には電力会社から
「新規接続申込み保留」が一斉にアナウンスされまして、太陽光業界に
激震が走りました。

そのお話を簡単に。

そもそも太陽光発電など「再生可能エネルギー電力固定価格買取制度」
(だいたい名称長過ぎ!)というのは、
太陽光発電や風力発電といった私の好きな再生可能エネルギーで作った電気を、
広く各家庭から徴収したお金で、20年間にわたって高く買い取る仕組みを作る
ことで、事業家にメリットを与え、普及をすすめようとしたものです。

制度が開始されたのは、2012年。(このコーナーの「全量買取制度」参照
ください。当時から文句だらけですな(苦笑)

2012年度末までに申し込むと、売電単価は40円/kWhだったのです。
そして2013年度では、36円/kWh。
そして2014年度では、32円/kWh。

太陽光発電では、年間の発電量などは比較的簡単に試算出来るので、
20年間での売電収入はすぐ計算できます。
日々のメンテナンス費用などの経費もそれほど複雑ではないので、
20年間の事業収益はすぐ計算できます。

そうすると、売電単価は事業収益にものすごく大きく効いてくる
(当たり前ですが)のが、即座にわかる。
そして、この調子で行くと来年度、そしてその次の年、どんどん単価は
下がっていくんだね、そうすると今年度末に何としても出しておこう、

やるかどうかわからん発電所も、とにかく申込みは出しておけ、
少しくらい内容が薄くても適当でもウソでも構わん(?)、
とにかく何でも出せ出せ出せ出せ、出しておけ~。

別に法律違反でも何でもないので、誰が考えてもこうなります。

これが、一昨年3月末に殺到して、申込みされた件数の5%くらい
しか実際動いていない!と経産省が怒り始めたのが一昨年夏の出来事でした。

(つづく)

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