自動車のスマホ化

今年になってのブログのタイトルに、つい「ニッポンの・・」と
つけてしまったら、ニッポンの、だらけになってしまった。

安倍さんじゃあるまいし、ニッポンを語るのもおこがましいので、
今日からニッポンは外させて頂いたらスッと肩の荷が下りた。
肩こりの原因はこれだったんだな、私は総理には向かないわ。

・・・

さて、

電気自動車になると、日本の自動車産業は厳しいというのは前回お話
しました。

自動運転をやるにも、エンジンでは応答遅れもあって難しい場面が多い。
電気モーターなら瞬時の制御に対応しやすくて、自動化する上で
エンジンよりよほど信用できる。

排気ガスがないので、熱対策も要らない。
排熱を利用する暖房だけはエンジンにかなわないが、冷房になると
エンジンに対して不利はない。

何せ、今まではブレーキを踏んだ時は、ブレーキディスクの摩擦熱で
エネルギーを捨てて止まるしかなかったのに、
電気モータ―には回生ブレーキがある。
速度エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに戻せるのは
大きなアドバンテージだ。

もっとある。
モーターはエンジンほどでデカくない。
車は出力を大きくしていくと、2輪ではタイヤや操安性が厳しくなるので、
4WD化したくなるが、エンジン車では大きくて重いプロペラシャフトや
ディファレンシャルというものが必要になる。

でも電気モーターでは、前後にバラバラに2つ置いたり、場合によっては
4輪全部にモーターをつけることも出来るので、重量やスペースを使わずに
4WD化が出来る。

おかげで、米国製電気自動車のテスラは、恐ろしいくらいの出力ながら、
前にも後ろにもトランクスペースが出来た。

そう、問題はバッテリーだけと言って良い。

バッテリーの話はもう少し後にとっておくとして、
こうなると自動車は、もはや昨日の自動車ではない。

昔の自動車会社は、ここまでやるかという実験、そんな状況あるのかまで検証して、
よほど自信がないと発売しないし、直す時もまたすさまじいまでの検証を
行って自信を持ってから、だった。

しかし、テスラは違う。
私も青山のショールームに押しかけて試乗させてもらって、話も聞いた。
「ディーラもないけど故障したらどうするの?」
と聞いた時の回答が忘れられない。

「大丈夫です。インターネット経由でアップデートしま~す!」

彼らにとって、電気自動車はスマホみたいなモノなのであった・・

つづく

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