ヤバイデスネ視察団

今年の桜は賞味期間が長かった。

潔くパッと散るところに美しさがあるのは確かだが、
ただでさえ時間の流れが早いので、この賞味期限延長は儲かった感じがする。
 
・・・
 
さて、今今としては日本の北西方向にある半島の緊張が一番の問題とは思うが、
もう少し私的に肌身で感じる問題は、製造業のT芝や、Sプの凋落、F1でのH社の悲惨な実力
といった、日本の製造業の体たらくである。
 
あまりに自信喪失の時間が長かった日本国民には、
「世界が驚いた、スゴイデスネ~視察団」のような番組で自信をつけさせる
のも良かったとは思うが、あんなのはそんな長くやってはいけない。
今度は「これで良いんだ」と思い上がるに決まっているから。
毎回大絶賛を強要される外国人さんもウンザリであろう(笑)
 
まさにそろそろ、「ヤバイデスネ視察団」にした方が良いのではないか、
と思うのである。
 
 
そんな中で、
世の中の風潮的には、プレミアムなんとかに代表される「働き過ぎは悪」論と、
「細かいところに気を配ることこそ日本の美徳」論が目につくが、
 
 
企業も、何をやって身を立てるかの志(こころざし)があっての経済活動なのに、
社内調整とか、株主向けの数字とか、コンプライアンスとかガバナンスみたいな
得体の知れぬ単語やらに翻弄されて、何をやるべきかわからなくなっている、
と見えることも多いし、
 
生産性問題のピークであろう月末の金曜日に3時で帰れ、って何?
 
 
根本的に何をやるべきなのか、みたいな大上段の議論を避けて、
細かいところの改善(かなりどうでもよい所だったりする)だけが、
ニッポン品質の特徴というのは、大きな勘違いではないのか。
 
 
日本経済の桜が散ってしまう前に、気がつかないといけない。
 

1 Comments

  1. iphone-resque3284

    そうなんです。ニッポンが今やばいんです。年々休みが増えてきた様な気が
    してたんですが、今年になって気づいたら振替で必ず月曜が休みで、その上に
    金曜定時退社してたら生産性上がりませんよね。

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