ライフラインの復旧まで

大惨事となった新潟中越地震発生から、今日で4日目。
余震が続く中、現状でライフラインの復旧にかかる所要時間の発表をみてみます
と、以下のようになっています。

1.電気・・26日にほぼ復旧 被災から3日間
2.水道・・今月中には回復見込み 同約1週間
3.都市ガス・・ 11月初旬の見込み 同約10日間

やはり従来から言われているとおり、災害時の復旧は電気が一番早く、
水道は水道管をつなげる作業、ガス管はさらに洩れのチェックのために時間
がかかるようです。

さて、太陽光日記で話題にしている機器は、太陽光発電システム、電気
温水器エコキュート、IHクッキングヒーターがありますが、それぞれの機器は
災害時にはどうなるのでしょうか?

 

太陽光発電システム

前々回にお話しましたように、晴れた昼間に限りますが自立モードで15A程度
の電気が使えます。 晴れた昼間にテレビ、ラジオ、携帯電話の充電など主に
情報収集程度意かもしれませんが、商用電源が回復するまでは貴重な電源
となるはずです。

電気温水器エコキュート

電気温水器やエコキュートをお使いの場合は、370リッタータンクが非常用の
生活用水としして使えます。家族全員がお風呂に入った直後では残量が少ない
かもしれませんが、1日のほとんどの時間で300リッター程度は残っているとして、
水道の復旧まで1週間かかるとしたら、1日40リットル。4人家族なら一人一日
10リットル。これはまあ、生命を維持するには十分な量と言えます。
また電気が復旧すればすぐお風呂に入ることも可能になり、ガスとは大きな差が
あります。

IHクッキングヒーター

電源が200Vのこともあり、前述の太陽光発電の自立モードでこれを使うのは
ほとんど無理です。やはり災害時は、カセットコンロが必需品でしょう。
但し、電気の復旧が最も早いことを考えれば十分価値があるかもしれません。

ガスは都市ガスの場合、その性格上復旧が遅れるのは止むを得ないですが、
各戸にボンベを設置するプロパンガスは、家の配管に被害がなければ災害時
にも使えることになります。但しガス配管に問題ないかのチェックは必ず必要です。

勿論、自宅が倒壊して避難所生活になれば何を設置していても何の意味も
ありませんが、自宅がなんとか無事な場合はライフラインの復旧の早さで、
電気温水器やIHクッキングヒーターは有利だと言えると思います。

大きな災害があった時にこそ、設備に対する考え方を見直して、準備すべきもの
を準備しておく、という事が大事だと思います。

 

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