オール電化100万世帯超え

2月2日の日経新聞によれば、”オール電化住宅”の導入世帯が100万件を超え、
全世帯数に対する普及率は、2%を超えたと記事がありました。

ここで言う”オール電化”とは、ガスコンロに代わって”IHクッキングヒーター”を入れ、
給湯を深夜電力を使ったヒートポンプ式電気温水器”エコキュート”を導入した
ご家庭を言います。

何故こんなに人気なのか? を今日はおさらいしましょう。
欠点もお話しますから、検討する材料になりますよ。

オール電化が脚光を浴びる理由は色々ありますが、一番はその経済効果でしょう。
エコキュート温水器は、設備導入時は35万円ほどのガス釜に対して、70万円ほど
かかりますから高いわけですが、外気の熱を取り込むヒートポンプの効率の良さ
と、昼間の4分の一以下の深夜電力を使うことで、ランニングコストはガスに比べて
5分の一、6分の一になります。

給湯コストとしてガス代が月6000円くらいなものが、エコキュートなら月1000円くらい
になるわけですから”5年で元とってそれからは丸儲け”の世界です。

欠点はシャワーの水圧がガス釜に比較すれば若干弱いことでしょうか。
水道の水圧は、3〜4気圧。 エコキュートのタンク圧力は2気圧、従ってシャワーを
ひねった時に、”痛いくらいに”と言う水圧ではありません。

私なんかはそのまま使っていますので、実用上不満で不満で・・というわけでは
ありませんが”景気いいなぁ”とまでは行きません。今の景気くらいの感じでしょうか。
これも”我慢ならない”と仰る場合は、加圧ポンプを追加することができます。
先日も、あるお客さまにはこのポンプ追加で納得していただきました。

IHクッキングヒータの場合は、経済効果で選ぶべきではないかもしれません。
メーカ資料によれば、ガスコンロよりも効率良しとありますが、正直これは経済性
よりも”安全性”を目的とされた方が良いと思います。

お湯が沸く時間などはガスより速いですから、火力には不満はなし。
炎が無いので上昇気流も出来ないので台所が油を含んだ蒸気で一杯になることも
なく壁が汚れにくい、掃除がやたら簡単、天ぷらなど温度管理が自動的にやって
くれる等が良い点。

オールメタル対応と言っても、オールマイティではなく基本的に鍋は買替えが必要、中華なべを大きな炎で豪快に炒めるのは出来ない、最初は何をするにも違和感
・・・この辺が弱点。

でもこれはやはり安全性でしょう。
火を使わないのは、やはり安心です。
20万円くらいしますけども。

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そして例えば東京電力の場合は、オール電化にすると電気代5%割引があります。

まだまだあります、オール電化の優遇制度(東京電力のHPより)
1.火災保険も安くなるものがある
2.住宅ローン金利も安くなる場合がある


オール電化にして、「電化上手」のような深夜電力契約に変更する。
これだけでも経済効果はしっかり出ますが、昼間に使う電気代が高くなることを
逆手に取って太陽光発電を導入すれば、売電も高い単価で更にお得感が
高まります。

最近はこういう展開が多いようです。

・・・・・・

でも不思議なことが一つ。オール電化も太陽光発電も、普及は西高東低。
オール電化などは西日本が6割を超えているそうですが、何故なんでしょう?

経済観念の違い? 東の方には経済効果じゃなくて環境問題でお話すべき?
教えて下さった方には粗品進呈(笑)


         時代はオール電化に向かう





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