自動車エコの今年

本当は、当社で扱っているエコキュートとかを次のテーマにすべきなんでしょうが、
あれは良いのはわかっているので、今日は脱線して自動車のエコの話です。

・・・・・・

ハイブリッド・カーって今でこそプリウスのおかげで一般的になりましたが、
元々の発想から、少し順を追って説明してみます。

元々は、あくまで次代の主役は電気自動車だったのです。

いつまでもエンジンの中で火を燃やしてる場合じゃない、
これからの時代は電気自動車だろう、っと・・そりゃあそうだ。

電気自動車を考える時、エンジンをモーターに置き換えれば
すぐ出来ちゃうわけです。実に簡単・・早くやれ。

でも、電源どーすんだ? 
電源コード引っ張っていくわけにも行かないし、トロリーバスにでもする気か、
・・・やっぱバッテリーか。

ところがこのバッテリーがどーしようもなく電気を貯められない。
一回の充電で、長い距離を走らせようとすると、どーしますか?

そうバッテリーを多く積めばいい。

でもバッテリーをたくさん積むと、1.5トンだった車重が2トンになり、
2トンじゃ重くて走らないので、また500kgのバッテリーが必要で
2.5トンになって・・・バッテリー運ぶためにまたバッテリー積み増しして・・

人間運んでるだか、バッテリー運んでるんだか、何をやってんだかわからなく
なります。

また、こういう論争もあります。
電気自動車で使う電気、どーすんだ?

電気自動車の電気を、火力発電所で火を燃やして電気作るのか?
ん〜ん何かヘン。 何か騙されてる気がする(笑)

そーです。

電気自動車自体がいくらクリーンだと言っても、
そこで使う電気を、石油燃やして、お湯沸かして、その蒸気で発電機回して、
送電線で電圧ロスして送って、家庭でコンセントから充電してる場合か?

また何をやってんだかわかりません。

・・・・・・

「次は電気自動車だ」までは良かった。
しかし、電源をバッテリーだけに頼るのは、どーもダメみたい。

そこで、アタマの良いエンジニアは考えた。

バッテリーをたくさん積まなくても、小さいエンジン積んで発電機回して
電気作れば足りるんじゃないか・・

エンジンって原始的に見えるけど、効率の良いゾーンでは結構燃費いいし、
排ガスもきれいだから、発電に限って使えばいいところで使えるんじゃないか。

送電ロスやらバッテリーへの充電効率の悪さやらを考えたら、
役割を限定したエンジン作れば、火力発電所に勝てるんじゃないか。

そーなんです。

何と地に足の着いた発想! 単に理想だけに走らず、現実を良く見た素晴らしい
考え方には、大いに尊敬ですね。

今日は、ハイブリッド誕生の動機までをお話しました。
次回は、もう少し踏み込んだおハナシ。


         プリウスのエンジンルーム
                                 いや、モータールームか!?






 

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