”つなぎ”が主役に・・
ヨン様ってTVで見ましたけど、確かにきれいな顔してます。
「僕は欲が深すぎた・・」と言って流した涙には星が光っていました。
日本人が忘れてしまった”純”がそこにはあります。
主役に相応しいあのキャッチフレーズ・・何でしたっけ? ああ、”微笑の貴公子”
さて、技術者はいつの世にも純粋なんですが、どうもモテません。
いい仕事してるんですけどね・・
今日はそんな純な技術者が、”つなぎ”技術かなぁ・・と思った物が結構
長い間主役だったりすると言うお話。
この前のコラムでトヨタ・プリウスのお話を少し出しましたが、あれは世界初の
量産ハイブリッド・カーです。燃料電池を搭載した電気自動車が当面の究極の
姿とすれば、そのインフラが整うまでのつなぎとしてハイブリッド・カーが開発
されました。
電気自動車でありながら、従来のエンジンも搭載していて、発電機を駆動して
電気を作ったり、直接駆動したりとエンジンを有効に使っています。
エンジンと言うのは実は今の自動車の使い方が一番無理があるんですが、
(低速から高速まで回転数を変化させすぎるから、燃料も排ガスも不利になる)
わりと一定速度で発電機回したりさせるとこれが結構燃費も良くて・・
皆さんも一度乗ってみるといいです。その技術の素晴らしさ、熟成の見事さに
驚くはずです。最近ではポルシェなんかもトヨタにハイブリッド技術を下さい、
と言ってますからね。
意外に燃料電池車は水素インフラの問題に時間がかかって、結構長い間この
ハイブリッド・カーが主役を張りそうな気配があります。
太陽電池の世界でも同じような傾向が見られます。
今の太陽電池は、単結晶、多結晶と言った”シリコン結晶系”が主役ですが、
シリコン結晶にはその材料供給の問題がずっと言われており、結晶系に
替わって”薄膜系(アモルファス・シリコンなど)”が主役になるだろうと言われて
きました。
確かに製造コストを含めた生産性で薄膜系が有望視されていますが、
効率の点でなかなか結晶系に追いつくことが出来ず、と言うより薄膜が良くなれば
結晶系ももっと良くなって逃げていく(笑)と言うような展開です。
こちらも、当面は結晶系が主流の座を譲らないのかもしれませんね。
と、言うわけで現在の結晶系太陽電池の実力はかなり上がっています。
6年前の太陽電池ユーザーとしましては、最近の結晶系太陽電池の実績データ
には、只只唖然として複雑な心境であります。
”結晶”っていい響きだなぁ・・この美しいイメージはやっぱり主役ですかねぇ。
多結晶セル