ディーゼル・エンジン

実は私、昔はディーゼル・エンジンの開発技術者だったとです。

ヒロシです・・みたいな書き出しになってしまいましたが(笑)

燃費が良いことで知られているディーゼル・エンジンは、一時期日本でも乗用車に
搭載されることも増えたんですが、日本の都市部ではあの”スス”の存在は許され
難く、今では全く見なくなりました。

ところがこれ、欧州ではますます台数が増えています。
乗用車の半分はディーゼルですから・・・信じられないですけど本当です。

欧州の人はケチと言うか(ハハハ)、経済観念が発達してると言うか、
ガソリン車より15%ほど燃費の良いディーゼルは元々多かったのですが、
地球温暖化問題で、CO2削減が重要だと言われてからというもの、大義名分
見つけた〜、とばかり増大の一途。

今では欧州で乗用車を売ろうと思えば、ディーゼル・エンジンがないと台数は期待
できない状況だと言います。

同じ距離を走るのにガソリンと比べて15%消費燃料が少ない、と言うことは
すなわちCO2が15%少ない、と言うことですからCO2排出量を12%削減しなければ
ならない、と言う命題にも実は効果があるんですね。

(2/24に追記します。ガソリンと軽油の1リットルあたりのCO2排出量を調べたら
炭素組成の関係で、比重も違って同じ体積なら軽油の方が12%CO2排出量多い
ですね。
が、実際は20%程度の燃費差はあるようなのでまだディーゼル有利と言うこと
でしょうか・・すいません、追記しておきます)


今は技術は進んでススもメッキリ少なくなってきて、振動や騒音も以前とは比べよう
もありません。現代のディーゼル乗用車は高速走ってたらわからないんじゃないで
しょうか。     それほど進化しています。


まあ、私はディーゼルを一方的に擁護しようってわけじゃないんです。
あの石原都知事のすす入りペットボトルブン投げ記者会見以来、悪者イメージが
定着してしまっていますが、物事そういつまでも一元的に見るのもどーか、って
思うんですね。

なんでもそーです。

物事はちょっと冷静に、様々な角度からの見方をするように気をつけなければ
いけません。一時の風潮に乗るのはまあ良しとしても、誰もがいつでも同じ方向
からしか物事を見なくなったら危ないですよね。


モノ好きと言われようが、太陽電池つける方、こういう人大事なわけです。
(まあ、何でもこじつけるなぁ・・・自分でも感心(苦笑)



     isuzuさんのHPより






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