中国の電力不足

最近何かと話題の多い中国ネタであります。

先日液晶事業に携わる親友からメールが来まして、今、中国で巨大な液晶工場を
立ち上げる準備をしているんだ、と言うことでした(これって、インサイダー情報?)

今までは日本や台湾での生産が多かった液晶ですが、欧米の投資家が出資して
いる彼の会社は「当然のように」中国での生産を行うんだそうです。

日本では考えられないようなビッグマネーが投資と言う名目で中国になだれ込んで
いるんだそうです。

どーりで最近鼻息荒いわけね・・(笑)

その人件費の安さから「世界の工場」として急速に脚光を浴びている中国ですが、
急成長のウラには、いっぱいいっぱいの所も多くて、改めてよ〜く考えておかないと
いけないんじゃないかと思います。

・・・・・・

そこで今日は数ある問題の中で、「電力事情」についてのお話です。

中国では急速な工場進出のおかげで、毎年のように電力が不足しています。
話に入る前に、ちょっとこの数字を5分だけ覚えておいてください。
日本の電力会社の、発電能力です。

     東京電力 = 6500万KW
     中部電力 = 3200万KW
     九州電力 = 2300万KW

さて、2004年の夏、中国では中部電力1社分の3000万KW以上が不足し、
2005年は、東京電力1社分の6500万KWの新規発電所を稼動させるのに、
まだ九州電力1社分以上の2500万KWが足りない、んだそうです。

どーなってんの?

ピーク時には工場の操業調整やら、時間差攻撃やら、それでもダメなら停電!
荒っぽい話でありますが、これも中国のダイナミニズムの一環なんでしょうか、

へーきな顔してます。

それで、発電所って七割方が石炭を燃やす発電所なんです。
石炭火力発電所は、建設が簡単だし、中国は石炭の埋蔵量が豊富なんで
ポコポコ作ってるんですが、実は日本みたいな大気汚染対策なんかやってません。

バンバン燃やして、その煙は偏西風に乗って全部日本に流れてきます。
石炭燃やした硫黄分が日本海側に酸性雨で落ちてきてます。

ああ〜、京都議定書関係なしです。
排出ガス規制関係なしです。

・・・・・

世の中、何が”力”だかよくわかりませんが、”力”を持ってしまうと周りに影響が
大であります。
無理を通して道理を引っ込めようというハラでしょうか。

あれだけ国土が広いんだから、日本の面積の何倍かの砂漠に、太陽電池敷き詰
めてもらいたいなぁ・・中国向けODAまだやるんなら注文ください、マジで(笑)





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