プリウスの良い点悪い点

今年2月に購入したハイブリッドカー・プリウスも、仕事に使っているためか9ヶ月で
2万kmに達しようとしております。
太陽光発電とは関係ありませんが、まあ同様のジャンルとしてレポートします。

ハリウッドの映画スターたちの間で、環境問題に関心があるというアピールのために
プリウスに乗ってアカデミー賞に出席すると言うのが流行ったようですが、
う〜ん、ちょっとイヤミな演出のような気も、しますよね(笑)

さて、仕事関係にシバリのない立場で言いましょ、本当のプリウス。

1.良い点
  ・燃費   平均でリッター18km/lくらいでしょうか。レギュラーガソリンで、
         満タン45リッターくらいで航続距離800km以上。
         ¥5500くらいです。
         
         高速を連続走行すれば、リッター20kmは走りますから、
         航続距離は、900km以上!
         満タン1000kmと言うのが、テクニックの証明のようです。
         
         名古屋まで300kmありますが、往復してまだタンクにガソリンは
         4割方残っています。燃費が良い=CO2少ない です。

  ・静粛性  基本的には停止中はエンジンがかっていません。
         信号待ちの時は、「シーン」と言う音がします(?)

         極低速、後進の時はモーター駆動となるのでこれまた「シーン」
         と走り、通行人が気づきません。(これは怖いかも)

  ・ブレーキ ブレーキを踏むとさりげなくモーターの回生ブレーキが補助する
         ので息の長い減速は得意です。
         先代プリウスは、この回生が強すぎて所謂”カックン”ブレーキ
         だったようですが今のモデルは全然違和感ありません。

         凄いのは例えば箱根を降りてくると、強力な回生ブレーキが効いて
         バッテリーが見る見る満タンになっていくのですが、過充電に
         なりそうになると、自動的に回生ブレーキを止め、エンジンブレーキ
         に切り替わるのです! 
 
         よく出来てます。

2.悪い点
  ・足回りのセッティング
         これ、ハイブリッド以前の基本なのに全然ダメです(笑)
         サスペンションの取付部分の剛性が低いのか、
         フロアパンン全体の剛性が不足してるのか、
         足回りのセッティングが下手なのか、
         乗り心地がドタバタしてます。
         従って純粋に”走る喜び”は味わえません。

  ・プラスティックだらけ
         燃費を追求するために徹底的な軽量化が行われたのか、
         コスト高のハイブリッドシステムの圧迫をうけたのか、
         室内は何でもかんでもプラスティック。
         まるで”コストダウン”に乗ってるようです(笑)

  ・ハイテク冷房に比べ原始的な暖房
         クーラーコンプレッサーは何と電動。
         夏にスイッチを入れると(エンジンをかける動作はない)
         「キーン」と言う音がして、電動コンプレッサーが回ります。

         電気で回してますから、バッテリーがなくなると充電のために
         エンジンかかりますが基本的にエンジンルームの温度が低いから
         でしょうか、冷房は抜群に効きます。

         ところが暖房はそうじゃなくてエンジン冷却水の熱を取っている
         (んだと思います、違ったらどなたかご指摘を)ために
         寒くなると暖房のためにエンジンかかるんです。
         だから、冬は燃費が悪い。

         家庭用エアコンのように、冷暖房ヒートポンプエアコンでは
         ダメだったのでしょうか? 自動車用としては外気温が4℃以下
         はあたりまえなのでヒートポンプ暖房だけでは無理でしたかね。

         何かいい冷媒ないでしょうか?


とまあ、簡単に良いところ悪いところ言いましたが、
これほど自然に、ハイブリッドをまとめたトヨタさんは凄いです。

元自動車技術者として敬服!



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