厳冬と温暖化

今年の冬は、びっくりするほどの寒さでした。

ここ何年か、真冬でもワイシャツ1枚で過ごしている私(これがおかしい)
が、今年は上に1枚着込んでいますからね。(あたりまえ)

夏には猛暑だ酷暑だと言われ、冬になると毎年暖冬暖冬と言われるのに
慣れた身としては、たまに今年のような厳冬がやってくると、
「これで温暖化と言えるのか」などと疑心暗鬼になったりもします。

まあ私は気象学者でもないし、今年の厳冬の理由まではわからない
ですが、雪国育ちの私が一つだけ確実に言える事は、
これだけ雪がたくさん降っても、

「昔に比べたら、雪は確実に早く溶けるようになってる」

ということです。
昔は、12月に降った雪は溶けずに根雪になり、
1月、2月は野原には必ず雪が残っていました。
そして3月になり、卒業式が近づくとその雪の下に少しずつ
土が現われ、白い雪、茶色の土に混じって、草木の新緑が
とても目に鮮やかになって行くのです。

ああ、長かった冬もこれでようやく終わり、待望の春がやってくるんだ、
と頬の赤い雪国の少年はうれしくなったものです。

・・・・・
あれから30年、昔雪国だった私の田舎は今では”根雪”なんて
お目にかからないようになったと言います。

さすがに日本海側ですから、ひと冬に何度か会社に行けないくらいの
雪が降るらしいのですが、道路の融雪装置の普及もあって、
雪がやんで数日するともうすっかり雪は無く、道路だけかと思ったら
田んぼも1週間やそこらで雪は消えてしまうそうです。

だから昨日今日の寒さだけで温暖化じゃないというのは早計です。
でもやっぱり、早く春になりませんかね。

                        

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