柏崎の部品メーカ

柏崎の自動車部品メーカーさんが地震の被害を受けて、日本の自動車会社が、
休業に追い込まれるというニュースが流れています。

私は元エンジン屋なので、この部品メーカさんの偉大さはよく存じております。

このメーカ、「リケン」というピストンリングメーカーで、日本のシェアの半分くらいを
占めているんじゃないでしょうか。
この工場の稼動が止まれば、そう日本の全社はエンジンの生産が出来なくなります。

日本の技術が世界をリードできる秘密は、こういう部品を供給する小さなメーカーの
実力が世界に類を見ないほど充実しているということだ、とはこのコーナーでも何度
かお話してきました。

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ピストンリング」は、エンジンの中で上下しているピストンと、筒(シリンダー)の
シールを受け持っていて、ピストンの頭の燃焼室で爆発する圧力を逃がさない

ための”コンプレッション・リング”と、主にオイルを掻き落す”オイル・リング”が
ありますが、至って地味な部品であります。

なるべく抵抗にならないように、それでいてキッチリ圧力は逃がさずに、そしてまた
オイルはキレイに掻き落とすなんていう仕事を、1秒間に50回も100回もやってて、
それを10年使ってても大丈夫なんて、( 生涯で6億往復以上!?)

実は私にも信じられない(笑)


昔の車は、オイル交換するまでの何千kmのあいだに、
オイルを少し足してやらないといけなかった・・
このオイル・リングを通り抜けたオイルが少しずつ燃焼室で燃えていくからなんです。

それに10年も乗っていると、だんだん燃焼室の圧力が抜けてきて、力も出ないし、
燃費も悪くなってきて、そろそろ替え時か・・と感じさせたものですが、
今は10年くらい乗っててもエンジンなんか全然平気。

オイル交換を1年しなくたって、オイルの継ぎ足しが必要なんて聞いたことが無い。


いや、まったく凄い技術です。



自動車だけでなく、全ての世界に実はこういう細かいノウハウがありますね。

一つの世界や製品は、何十と言う細かな世界の集合体で、その全ての分野で、
何人もの人々が、神経磨り減るほど心血を注いで、努力して、
そのエネルギーが集まって、ようやく一つの世界や製品を作っています。


日本人はこういうキメの細かい努力と汗を忘れたらダメでしょ。

そのキメの細かいところが日本人の素晴らしいところであり、
また ”それでしか世界に勝てない” と自覚すべきところだと思うのですがね。


日本人全員に野球させて、イチローみたいのを100人ほど大リーグに送り込んで
外貨稼ぐより現実的だと思うけど。。

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ガンバろー柏崎、今日は予定を変更してお送りしました。


4 Comments

  1. ながはら

    ピストンリングやってくのもたいへんですよ。

    相手(シリンダ)を傷つけちゃいけないし、
    同時に自分も磨り減っちゃいけない。

    才能が必要です。

    そいでまた、
    スリムで、軽くなくちゃいけないんですが、

    それでもいいでしょうか(笑)?

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