日本版FITの気になる点

先日、日本でもついに太陽光発電の固定価格買取り制度=フィードイン・タリフ(以後FIT)
がスタートするという記念すべきニュースを速報しましたが、ちょっと冷静になってきた所で、
少し日本版の問題点も書いておくことにします。

まあ、この制度を導入することだけでも大きな進歩だと思うので、あくまで否定的にならず、
というスタンスなのは間違いありませんので悪しからず。

まずは、FITの大先輩=ドイツと今回の日本の制度の概略を比較してみましょう。

                 ドイツ      日本

   買取価格(通常電力単価比) 約3倍      約2倍
 

   制度の適用期間       20年      10年
 

   買取の対象となる電気    発電量全量    売電分のみ
 

   電気料金に組込む額    300円ほど   100円以下  

 
         *「発電量に組み込む額」が当初、ドイツと日本が
          逆になっておりました。4/13井田さんのご指摘で訂正しました。

 

この制度は、太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及を促進するために、一般家庭の
電力料金にいくらか上乗せした分を原資に、太陽光発電などからの電力を高価で買い取る
ことで設備導入の償却期間短縮化をはかるものです。

しかし、よく見るとドイツと日本では少々雰囲気が異なり、ドイツは負担金を結構上げて
買取は全量、そして通常の電力単価の3倍ほど(約70円)で買い取るという大盤振る舞い。
そして買取期間も20年間とすることで、再度の10年で完全に設備費を償却し、あとの
10年間はシステムが買えるくらいの金額を保証するというものですから、

 

そりゃ我先にと、導入しますわね。

 

それに対して、わが日本は皆の負担金は安いものの、買取価格は約2倍の50円程度、
そして一番の問題点は、買取り対象が「余剰電力のみ」というところで、
かつ、高価買取の期間は10年というところです。
まあ、それでもやらないよりは革新的にいいわけですが、

どうせやるなら、もうちょっと気持ちよくやればいいのに・・とちょっと残念か。
 

まあ、今後の政局次第で多少の変化はありそうですが、
せっかくやるのに、どうして日本で計画すると、何でもこう”帯に短し襷にナントカ”
みたいになっちゃうんですかねえ(苦笑)

あんまり派手にやると調子に乗るから、生かさず殺さず、やらんよりはいいか・・
ってな感じが日本人らしい、っちゃ日本人らしい。

 

 

 

 

4 Comments

  1. 井田均

    日本とドイツの比較で、買取価格、適用期間、対象の全て日本の方が少ないのに「電気料金に組込む額」は日本の方が多額なのはなぜでしょうか。
    教えて下さい

  2. NS

    井田さん、こんにちは。
    ご指摘おっしゃるとおりで、私の記載ミスです。
    発電料金に組み込む額が、日本とドイツが逆でしたね・・何のオチもなくごめんなさい。お詫びして訂正いたします。

    日本は、いつも制度的に外国の案をよく勉強して、自分の国でも導入しますが、だいたいトーンが弱まった方向に行きますね。
    結果、いいんだか何だかわからないようになってしまう傾向にあるような気がします。

  3. 井田均

    ドイツと日本の「電気料金に取込む額」が「100円以下」と「300円ほど」となっているのはどういう根拠でしょうか。教えてください。Eメールアドレスは
    idakin@theia.ocn.ne.jp
    です。よろしくお願い致します。

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