気にすると気になる最近の日本語

 このところ鉄くさい、カタい話が続いたので、

GW中くらいは、どうでもよい話を。
なのでお聞き流し頂き、決して腹を立てないで頂きたい。
 
人間、加齢と共に若い人の使う言葉(若くない人も使うのだが)に
違和感が出てくるものである。
以前にも、「大丈夫です」の使い方がわからん、と申し上げたばかりで
アンタはあれからまた年をとったのか、と言われそうではあるが、
このネタは無尽蔵なのである。
 
別に、正しい日本語でないのでけしからん、とか言うつもりは全くない。
なぜそうなのかと考えて見たいだけだ。
 
 
1.がんばりたい
 
よく有望な若手アスリートが、次のオリンピックの抱負をインタビューされる時に
よく耳にするが、実はその度にちょっと不思議になる。
 
「がんばる」とは「困難に耐え、努力してやり通すこと」だが、
やるのは自分であるから、単に「がんばります」でよさそうなものなのに、
なぜそこに希望の「たい」がつくのか? 
 
たぶん、小さい時から何かをやる時に「がんばってねー」と言われ、
良い成績だった時に「よくがんばったね!」と言われ続けるうちに、
「がんばる」の中に「がんばって良い成績を上げる」という意味が入ったのか。
 
なので、「がんばって良い成績をあげたいです」という意味なんだろう
と勝手に答えを見つけたつもりでいる。
これを読まれた方は、インタビューで少しの違和感を覚えたのち、
「負けてもいいから、ベストを尽くしてがんばれよ」と言ってあげてほしい。
 
 
2.やわらか~い
 
これはテレビの食レポで、特に高級な肉を食した際によく聞く表現である。
お味はいかがか?と聞かれて「やわらかくて美味し~い」と答える。
その度に、やわらかい、というのは食感であって味のコメントではないだろう
と文句を言いたい(言っている)。
 
現代人にとっては、顎がくたびれるほど噛まないと食べられないモノは、
食べ物ではないみたいだ。私らは大好きである、噛めば噛むほど味が出るは、
ほめ言葉であったはず。
 
小さい時から柔らかい物しか食べないと、顎が発達しない。
小顔願望なのかもしれんが、顎無しはよくない。
もっと大々的に、何回も噛んで食べないと美容と健康と脳に悪影響がある、
と言い続ければ、「固い肉ほど美味しい」となるかもしれない。
 
単に高い霜降り肉があんまり食べられなくなった僻みかもしれん。
 
 
3.かわいい
 
これはご存じ、世界の共通語になりつつある女性専用の万能形容詞だ。
小さい子供を見て、かわいい、はわかる。
小さくて凝った文具をみて、かわいい、は私は使わないがわからんでもない。
 
が、先日行った蔦屋書店の空中に浮いたような本棚を見て、
前にいた若い女性たちが、「かわいい~」と発した。
一体全体、何がかわいいんだ!? 
 
彼女たちは、だいたい会話の55%くらいが「かわいい~」である。
洋服をみてかわいい~、本屋の棚をみてかわいい~、新しいデザインのレジを
みてかわいい~、喫茶店で出てきた謎の飲み物をみてかわいい~
 
おそらく、彼女たちの感性に合うものをすべて「かわいい」というらしい。
・・・
 
私はこの国の若い女性の将来が不安である。
そのうち、やわらかい肉をみて「かわいい~」と言うに違いない。
 
が、待てよ。
単に私が、世の中の常識から離れていっているだけなのかもしれん。
 
これをお読みになった貴方も、こういうこと言うのはやめた方がいい。

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