家庭用燃料電池

さて先日、東京ガスがいよいよ1KW家庭用燃料電池を来年から限定200台ですが
市場に出す、と言うニュースがありました。

燃料電池は、このコーナーでも何回か取り上げておりますのでお分かりになる方は
もうわかっていらっしゃると思います。ダメですか?(笑)

要するに、水素と酸素を反応させて、水と電気を作るわけで原理的には
二酸化炭素を出さない夢のエネルギーとして脚光を浴びているわけです。

ところが、実は今回の燃料電池は二酸化炭素を全く出さないわけではないんです。

何故?

酸素は空気中から別に化学反応なしで取れるとして、問題は水素です。
家庭に直接水素を供給するのは、ちょっと怖いわけです。爆発の危険があるから。

それで東京ガスさんは、燃料を都市ガスにしたんです。都市ガスも炭素と水素の
化合物ですから、慣れ親しんだ都市ガスを改質して水素を取り出そうとしたわけで
す。

そしたらその過程で、二酸化炭素が出てしまいました。”通常ガスを燃やして発電
するより二酸化炭素を2割削減できます”・・・・・・・・・あれれっ?

う〜ん、それイマいちトーンダウンするなぁ・・・

発電時に発生する熱も給湯に使うなどして、コージェネ化してるのもいいんですが、
二酸化炭素出ないんじゃなかったの? って言いたいですよね。

・・・・・・・・
東京ガスさんは今までどおりの都市ガスを使って水素作りたいし、ガソリン各社は
ガソリン使ってくれ、って言うでしょうし、ここ10年くらいはあれがいい、これがいい
って綱引きが起こるんでしょうね。

現状での燃料電池の問題点・・・注目して覚えておいてくださいね。

1.都市ガス、ガソリンから改質して水素作ると少なからず二酸化炭素が出る。
2.運転開始までに少々時間がかかる。
3.燃料電池の耐久性として、10年はまだ確保できていない。

う〜ん、普及までにはやはりまだ10年はかかるでしょうねぇ・・・ちょっと残念。

そう考えると太陽電池は確立された技術になりました・・・切腹しなくていい?



             荏原バラード社のPEFC






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