株式会社ディ・ディ・エス

DDS Engineering Company

Jun 22 2017

モノの値段2

作者 trybeer   
2017年06月22日

 モノの値段2です。

 
前回、モノの値段の決まり方は、コスト由来か、売値先行のどちらかで、
特殊な決まり方として「指値」を言ったが、
今の日本においては、この指値がさらに変形して、
「安い売値を達成するためにコストを圧縮する」が、実は最もよく見られる
パターンだったりする。
 
つまり、従来の常識的なコストからは到底追いつかない、そんな売値なら
買います、という買い手側のキツイ要求があり、それを達成出来れば
売れると言われるので、必死にコストを下げる工夫をする、というパターン。
 
ああ世の中それそれ、とお思いの方も多いと思うが、実はこれが一番多い。
 
そういわれれば具体的な目標が定まるので、日本人的にはここから必死に
色々考えられる。考えて考えて従来考えられなかった値段でも利益が出る、と
いう成果が生まれる。
 
努力が商売(売上げ)に直結するので、実に取り組みやすい。
今日はここまで下がりました、明日にはここまで、1か月後にはここまで
下がるので目標は達成できますというスタイルなので、誰にもわかりやすく、
「みんなの努力」という合言葉が国民性をくすぐる。
 
ひょっとして、今の日本は七割方これなんじゃないかと思う。
まあ売り手市場、買い手市場の簡単な例だと言われるのかもしれんが、
ここでよく考えてもらいたい。
 
必死に考えて考えて、誰も思いつかないようなアイデアを出して、
結果「安く売る」んですよ!?何か間違っているような(笑)
これで一旦商売になったとしても、実は来年にはもっと安く、と目標が
毎年毎年下がっていく・・
 
・・・
 
日本の生産性が低いと言われる理由はこんなところにもある。
必死に働いて、安くするわけだから。
 
 
こんなことを考えると、つくづく欧州人はエライと思う。
残業しなくても、ブランド商品を次から次へと生み出し、
どうみても原価300万円ほどの自動車を、ため息が出るほどカッコいい
デザインで3000万円で売ってしまう、
そんなイタリア人に憧れることしきりである(笑)
 
 
Jun 21 2017

モノの値段

作者 trybeer   
2017年06月21日

 最近、JR各社のトワイライトエキスプレス的な列車が人気らしい。

いずれも、1泊で27万円とか、2泊3日で120万円といった高価格が
売りで、なんとチケットはすぐ完売してしまうほどの人気だそうだ。
 
このニュースを聞いた時の反応の違いが面白い。
「なんでそんな高いの!?バカみたい」という人もいるし、
「あ~、ヒマとおカネがあれば乗ってみたい」という人もいる。
 
前者は、コスパ(コストパフォーマンス)として価値判断をし、
後者は、コストよりも自分の出せる金額に照らして考えている。
 
我々製造業に携わる人間は、とにかくコスト主義になる場合が多い。
材料費と人件費と経費を足して、いわゆる原価を算定して、
それに一定の利益を乗せて売値を決める。
 
一見論理的で、理系的な方法に見えるが、
「高いね」と言われると、なぜコストが高いのかを延々説明することになる。
この場合、一定の利益は上がるがボロ儲けすることもない。
 
 
一方、売値を最初に決めてしまう商品もある。
購入者は、このくらいの金額なら出すだろうという売値ありきのモノ。
コストはいくらなどあまり考えない。
非常に金額の安い商品と、ブランド品などの高額商品に見られる。
 
100円のモノに誰もコストは気にしないが、実は原価10円だったり、
ほとんどタダだったりするので、利益額はそれほどでもなくても、
利益率は非常に高かったりする。
 
ブランド品の価格はすさまじい(笑)
バッグ1つ、50万円とか100万円はザラである。
おそらく製造コストはせいぜい数万円だろうが、まったく関係ない。
売値は最初から決まっているか、
出来たモノをみて上手に値付けする人がいるのだ。
 
この辺を買う人々は、審美眼がおそろしく鋭く、
製造業的に言えばほんのわずかの差に、何十万円以上の価値を見出す。
 
正直これは、こういうビジネスモデルを考えた欧州人がエライ。
 
・・・
 
実は、この2つの売値決定方式に加え、実はもう一つあるのだ。
日本の製造業に厳然とある「指値(さしね)」である。
 
大手企業にモノを買ってもらう際によく見られるが、
「この品物だと、材料はせいぜいこのくらいで、加工はこのくらいがせいぜい。
会社の規模から言って一般管理費はこのくらいだから、この値段でいいだろ」
 
何もかも丸裸で、夢も希望もないではないか(泣)
 
 
いいかげん、もっと高い売値をつけてもらえる商品を、
必死に考えるべき時代なのだ。それが出来た時に初めて、
例のプレミアムフライデーも現実のものとなる。
 
 
Jun 08 2017

テスラとトヨタ

作者 trybeer   
2017年06月08日

 先日、トヨタがテスラの保有株式を全数売却した、との報道があった。

 
テスラがまだ出来たばかりだった時に、トヨタが45億円ほどの株式を
購入して援助のような、先行投資のようなことをしていたのは知っていたが、
まだ持っていたとは知らなかった。
さもありなん、というか、よく今まで持ってたな、とも思う。
 
トヨタが出資したのは2010年。7年前で今のように電気自動車が走り回る
前夜のことであった。
おそらくトヨタの章男社長は、次代の主役となるであろう電気自動車の
キーとなり得る会社を握っていたかったのだろうし、ひょっとしたら
飲み込んでしまおうという腹だったんだろうと思う。
 
ところが、
テスラはトヨタの意向や、やり方を無視してどんどん資金調達して、
どんどん新しい電気自動車を開発して世の中に出していった。
気がつくと、テスラの時価総額は、GMを凌ごうかという勢いになった。
登り竜がトヨタの声など聞くわけがない。
 
ご存じのように、トヨタの製品群は手堅い。
手堅いどころか、堅すぎて退屈でつまらないに近い。
新技術は石橋を叩いて叩いて、モデル末期の不具合も出尽くしたモデルに
そっと投入して様子を見る。
ちょっと前までは、昔からのユーザーで何かあっても文句を言わないクラウン
に新技術を投入して、様子を見ながらニューモデルに本格的に採用するみたいな
やり方である。
初代プリウスを除けばいつもそうであったし、今でもその傾向はある。
 
 
片や、業界風雲児テスラである。
とにかく彼らは自動車なんてスマホと同じだという感覚である。
不具合は、夜中にインストールしてアップデートすれば終わりで、
簡単なもんだ、と思っている(んだ、と思う)。
従来の自動車業界は、アタマが硬くて、やることが遅くて、ムダなコストを
かけてる、と思っている。
 
こんな両社が、同じ舟に乗れるわけがない(笑)
 
私は元々自動車業界にいた人間なので、テスラが考えるほど簡単にはいかない、
と実は思っている。イーロン・マスクほど楽観的にはなれない。
 
自動車を走らせると、考えられない状況に遭遇する(本当に!)
自動車会社は、普通はあり得ないというくらいの想定をしてテストを重ねる。
そして何年かテストを重ねて、自信がついたらようやく市販化する。
会社によって、そのあり得ない想定レベルが若干違うし、自信の持ち方も
若干の差があり、それが各社の小さな個性である。
 
 
特に自動運転技術などでは、既存の自動車会社はテスラくらいのことは
既に出来るだろうが、彼らが思う”考えられない状況”をすべてに渡っては
テスト出来てはいないだろう。
おそろしくて簡単に市販化できず、他社はどうするかを見て探っている段階
なのだろうと思う。
 
・・
 
大きな技術革新には、おそらくイーロン・マスクのような桁外れの行動力が
必要だと思う。しかし、ひょっとすると彼はその恐ろしさを知らない
だけかもしれない。
 
恐ろしさを知っていたら出来ないことを、何も知らない”うつけ者”だから
やってしまうというのもあるやもしれん。
 
 
トヨタと言えば、日本史上、うつけ者元祖の織田信長の地元である。
現代の世界のうつけ者イーロン・マスクとどう勝負するのか、実に興味深いではないか。
 
まあそんなんじゃくて、今回のテスラ株売却で1000億円近い利ザヤを稼いだ
トヨタは、やはり、さすがという見方が正しいのもしれないが。。
 
 
 
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